メディア環境が変わるかもしれない1年~Facebookとメディア環境


こんにちは、パブリックグッドのPRディレクター渡辺です。

Facebookとメディア環境
無料素材サイト「いらすとや」より

先日、Facebookが「企業発信の情報をフィードに表示させる回数を減らす」と発表したのをご存知でしょうか。

(引用)Facebookで企業の投稿はユーザーに届きにくくしていく
――ザッカーバーグCEOの投稿を完全日本語訳
https://webtan.impress.co.jp/e/2018/01/25/28112

詳しくは上記の記事が非常に良くまとまっているので、まだご存知でない方は読んでみてください。時間の無い方の為に要約しておくと、下記のような事が語られた様です。


・Facebookは、利用者が大切な人たちと繋がり、距離が近くなることをサポートして、利用の有益化に注力

・大切な人たちの投稿を押しのけている、メディアの記事を読んだり動画を見たりすることは、そこまでは役立たない――それがおもしろかったり価値ある情報だったりしても。

・人びとの意義あるやりとりを促進するようなコンテンツを目にすることが多くなっていくだろう。

ここからはあくまでも仮説に過ぎませんが、この方針転換によって大きくメディア環境が変わる可能性があります。

●インフルエンサーの投稿がより重要になっていく?

これまでのように、メディアのニュース投稿がfacebook上では直接届きにくくなることは明言されています。ただし、大切な人とのコミュニケーションのきっかけになるものは別。

つまり、Aさんがある記事について投稿すると、それが友達として繋がっているBさんに表示されるわけです。

ここで重要なものは、会話を生むこと。
なので、それに対する反応が付くものが表示されやすくなる。

ニュースを起点に会話させるためには、URLだけでなく、簡潔なコメントを添えるのが、最初の表示ハードルを乗り越えるには、恐らく効果的と思われます。

また、ただの動画よりもライブ動画、ともありますので、友人がライブ動画を見ていると恐らく「Cさんがこれを見ています」的な形でレコメンド投稿が表示されるのではないかと思います。

こうして様々なコミュニケーションの起点となる人=インフルエンサーが重要になるというわけです。


●フォロワーが多ければいいわけじゃない?

こういう話題になると、途端に「うちは友達が数千人クラスのインフルエンサーを抱えてまして」「よっしゃ、マジで友達申請しまくってインフルエンサーになって、ワンチャン狙ったるでぇ!」と肩をぶん回す人が現れますが、ここで言うインフルエンサーはこれまでの意味合いと恐らく少し異なります。

これまで、インフルエンサーは、とにかく「フォロワー数が多い」「友達数が多い」などの量が重要視されてきました。しかし、ここでいうインフルエンサーは、質を兼ね備えている必要があります。

というのも、「大切な人の投稿を押しのけず」「人々の意義のあるやり取りを」と明言されていますので、「友達」とのコミュニケーションが活発で、いわばコミュニティの核になれる人である必要があります。

形だけでなく、信頼関係が構築された良質な繋がりが求められるわけです。Facebookの分析は本当に優秀な集団が日々山のような検証を行っているため、なにがしかここは定量的に図る指標があるのだと思われます。


●結局、facebookはどうなる?

企業やメディアからすれば、恐らくこれまで以上にFacebook上でのコミュニケーションが重要視されるので、従来型のインフルエンサーがやってきたPR投稿のようなものではなく、投稿をきっかけに議論を呼ぶ、コミュニケーションの源泉となる投稿をしていく必要があります。なので、企業やメディアとしての投稿ではなく中の人を前面に立たせた運用方法に切り替えるメディアも出てくるかもしれません。また、コンテンツに関しても、メディアもライブ動画へのシフトが更に強まるでしょう。

それによって、変わることとしてはメディアのコンテンツです。おそらく「●●さん(友達)が今これを視聴しています」といったような類のライブ動画へ誘導する投稿がフィードに表示が増えたり、「●●さんがいいねと言っています」にとどまらず、「●●さんがこの記事に対して『××』と言っています」のような表示が増えるはずです。

それによって、きれいに編集された動画が減り、ライブ動画を扱うメディアが増え(Facebook上で)、動画でない記事の末尾にはこれまでの記事に加えてアンケート型のコンテンツが追加され、投稿者も単純に「いいね」を押すだけでなく、どれかを選んで投稿してもらうような作りになる可能性も考えられます。

すぐにすべてのメディアがこれらに倣った作りになるとは考えにくいのですが、Facebook経由の流入は、ウェブ上にページを持つメディアであれば決して無下に出来ないボリューム感になってきていますので遅かれ早かれ、また多かれ少なかれ、メディアのコンテンツに影響を及ぼしてくることは間違いないのだと思います。

これからのFacebook上でのフィードは、しっかりとウォッチしていきましょう。またこの辺りは、ある程度情報が集まったら追記させていただきます。


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